ボヤキ・パート2

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ボヤキ・パート2

動物園の問題がようやく札幌の丸山動物園の悲惨な複数の事故によって注目され始めている。
しかし、今までも多くの疑問視するべき状況が報道されてはいたのである。
以前、旭山動物園から逃げ出したフラミンゴはどうなったのであろうか?
逃げた個体を捕獲するためのおとりとして使われたフラミンゴが野生獣に襲われ命を失ったという惨事はいまだに脳裏に焼き付いている。
その後逃げた個体が見つかったという報道はない。
フラミンゴは北海道の冬を越せる生物なのであろうか?
もしそうでなければ、より暖かいところまで飛んでいくだけの飛翔力はあるのであろうか?
多くの疑問が残るままに報道は立ち消えとなった。
動物園は命を請け負う施設である、それも複数の。
その責任を果たすための能力を本当に持っているのであろうか。
今回も丸山動物園の幾つもの出来事を見て考えてしまった。
マレーグマの事件であるが雌雄ともに生活をさせたいと思ってもなかなかうまくいくものではない。
繁殖目的など関係なく同種の個体を二頭同居させることほど難しいことはないということは猫やウサギの飼い主であればだれでも知っていることである。
ハムスターでさえ相性が悪ければ血みどろの喧嘩をする。
二頭のマレーグマを一緒の囲いの中に入れる前にどのような準備を園はしたのであろうか。
ウサギなどのペットの場合、先住の個体に新しい個体を紹介する場合には中立の場所を準備する。
これも熟練した飼い主(素人)であれば常識として知っているはずである。
すでに先住の動物がいる場所に新しい個体を入れるのではなく両者にとって無関係のお見合い場所を準備するのである。
さらには、緊急避難措置をあらかじめ準備しておく必要もある。
衝突してしまうようであればすぐに引き離すことも必要であるために、その段取りを決めておくのである。
小動物の場合には扱いなれている人間が手を下すことができるが、大型獣になれば話は別である。
かなりしっかりとした対策を講じておく必要があるのではなかろうか。
また、犬の訓練の専門家は犬同士の喧嘩が危険なものであるか自然に終結するたぐいのものであるかを見分ける技術を有する。
上位の者が自己主張をし、それに従うそぶりをもう一方がみせ、攻撃がエスカレートする兆しがない場合と引き離さなければ互いに傷つけあってしまう場合とを見分けることができるのである。
また理不尽・異常な攻撃を見分けることもできる。
マレーグマの行動はいったい誰が監視をしていたのであろう。
危険な兆しがあることを飼育にかかわる専門家たちは全く感じなかったのであろうか。
いったい何をもって二頭をそのままにしておいても大丈夫であると判断したのであろう。
謎は深まるばかりである。

シマウマの移動でストレス死をさせてしまうということも何とも情けない話である。
大動物の移動は確かにたやすいことではない。
しかし、鎮静をかける方法なども使われており、どうしてそれが検討されなかったかが不思議でならない。
さらに今や欧米の先進的な動物園ではクリッカー・トレーニングなどを用いて人間が直接動物の体を触らずして動かすことも行われている。
家畜と異なり野生動物はそもそも人間と密にかかわることを自然にできるものではない。
むしろ、それは彼らにとってストレスになってしまうのである。
シマウマは非常に神経質な動物であるといわれている。
いくら暴れてけがをすることを防ぐためとはいっても体の幅ぎりぎりの「箱」に入れられることはかなりの恐怖体験であろう。
クリッカー・トレーニングはもともとハワイのシーワールドでカレン・プライヤーがイルカなど野生獣の調教のために考案した触らないトレーニング方法である。
今や野生獣の世界よりも犬など訓練に用いられていることで広まっているが本来は自ら触れたり、リードなどを付けて引いたりできぬ動物を扱うための有効な手段である。
野生動物を飼育する者はできる限りの知識や技術を身に着けることが必須であろう。
ペットの飼い主に行政が無責任な飼い方をせずに自分の動物の習性などをしっかりと勉強してほしいと呼び掛けているが動物園はどうなのであろう。
今回、丸山には行政の指導があったということである。
しかしそもそも自らを教育施設であるといっている動物園が知識不足や技術不足であってはならないと世間はもっと厳しく声を上げるべきである。
キリンやカワウソも。。。。。
このような事故は防げなかったのであろうか?
公立の園は予算がなく職員や設備も思うようにいかないという話も耳にする。
それなら背伸びはやめて飼える動物のみを飼えばよいのである。
ちなみに日本全国で飼育されているイルカの数は600頭近い。
EU全体の数は300強であるこの数字を見ても日本の野生動物飼育の現状がわかる。
お粗末な設備でもとりあえず飼ってしまえば来場者が喜ぶ。。。。。。
そう、元凶は来場者である。
現状を知ってでも見たいのですか?
そのような疑問を動物園来場者に聞いてみたい。

山﨑 恵子

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